SmaTra User Guide

迷ったとき、画面の言葉から探せるマニュアル。

Windows試作版を基準に、初回起動から録音、スタッフ共有、Link復旧までを説明します。機能は開発中のため、ビルドによって表示が一部異なる場合があります。

このマニュアルの対象

SmaTra Core Windows Portable試作版、本部ブラウザ画面、スタッフ/ゲスト向けブラウザ画面、SmaTra Linkを対象にしています。正式配布版・決済・iOS正式版は未提供です。

01 / Overview

まず知っておくこと

SmaTraは「速報」「清書」「共有」の三つを別々に動かします。速報を先に表示し、清書はPCの余力を見ながら後から処理します。そのため、文字が出た直後に内容が更新される場合があります。

SmaTra Core本部PCで録音、文字化、保存、LAN内閲覧を行う中核です。Linkがなくても正常に使えます。
SmaTra Link専用の `*.smatra.net` URLを使い、外部回線のスマートフォンやPCへ共有します。
Coreだけの「ローカル運用中」はエラーではありません。外部共有が必要な現場だけLinkを有効にします。
SmaTraの全体構成
既存無線機 → Core → 現場LAN/Linkという構成です。

02 / Start

起動と初回設定

`SmaTra_Start.bat` を開くWindows Portableフォルダ内から起動します。ランチャーにCoreとLinkの状態が表示されます。
本部画面を開く自動で開かない場合は、ランチャーの「本部画面」を押します。通常は `http://localhost:5000` です。
管理者パスワードを設定する初回だけ「SmaTraへようこそ」が表示されます。パスワードと確認入力を入れ、「設定して開始」を押します。
以後は管理者としてログインする設定したパスワードでチャンネル一覧へ入ります。パスワードは現場責任者が管理してください。
Portableフォルダの `data` には設定、DB、トークンが入ります。別PCへコピーしてLinkを使う場合は、新しいPCでLinkへ再ログインしてください。

03 / Channel

チャンネルを作る・公開を切り替える

チャンネル名を入力する「施設管理」「警備本部」「イベント運営」など、現場で識別しやすい名前を付けます。
必要なら閲覧パスワードを設定する未入力でも作成できます。スタッフ専用URLを使う場合は、スタッフ管理で個別に権限を管理します。
「開く」で本部画面へ入る一つのチャンネルを複数の本部画面で開くと、先に開いた端末が「操作中」になります。後から開いた端末は閲覧状態です。

公開中/非公開

Link接続時は、チャンネル一覧の名前の横で外部公開状態を確認・切り替えられます。非公開にしても本部操作、録音、文字化、LAN内閲覧は続きます。

表示意味スタッフ側
公開中Link経由の外部閲覧を許可専用URLから接続できます
非公開外部閲覧を停止表示中ログと端末キャッシュを消去します
公開待ちLink接続の準備中接続完了まで待ちます

04 / Recording

録音と文字起こし

入力機器を接続する試験はPCマイクでもできます。業務無線では、無線機の音声出力をPCの音声入力へ接続します。
音量メーターを確認する声や無線音に合わせてバーが動くことを確認します。反応しない場合はWindowsとブラウザのマイク許可を確認します。
マイク感度を選ぶ「近接のみ」「標準」「高感度」などから環境に合わせます。高感度にしすぎると空調音や遠い会話も拾います。
「録音開始」を押す速報文字が先に表示され、音声ファイルが保存されます。停止後も残った清書は続きます。

文字起こしモード

選択肢用途注意
おまかせPC性能と処理状況に合わせて自動選択一般利用の基本
高精度時間がかかっても精度を優先16GB CPU機では重い場合があります
標準精度と速度の中間実機ベンチで確認してください
高速清書待ちを減らしたい場合音質によって精度が下がります
速報のみ清書を行わず、即時表示だけ使用最も軽量です
短い「はい」や小声は、雑音・低信頼判定で `?` になる場合があります。重要な連絡は元音声も確認してください。

05 / Language

認識言語と翻訳

本部画面上部の「第一言語」から、自動(多言語)、日本語、英語、中国語、韓国語を選びます。次回録音から反映されます。

第一言語を選ぶ単一言語の現場では明示指定すると誤認識を抑えやすくなります。
「+」で第二言語を追加する第二言語を選び、「翻訳」を有効にします。
清書後の翻訳を確認する速報を優先するため、翻訳は清書済みの吹き出しへ後から追加されます。
翻訳とローカルAIはCPU負荷が高い処理です。録音・速報・清書より優先されません。固有名詞や安全指示は原文も確認してください。

独立ツール

ランチャーから「音声入力」「画面字幕」「多言語放送」を個別に起動できます。多言語放送は文章の入力・翻訳・音声作成を一画面で行います。

06 / Staff

スタッフとゲストを招待する

チャンネル一覧または本部画面の「スタッフ管理」を開きます。登録スタッフと共通ゲストでは、できることが違います。

登録スタッフ個人専用URL。発言、音声メッセージ、画像、位置情報、呼び出しなど、許可された双方向機能を使えます。
ゲスト閲覧当日参加者向けの共通QR。原則として文字・音声ログとライブ受信が中心で、個別の接続監視は行いません。

登録スタッフ

名前・読み・メール・色を入力名前は必須です。読みは話者判別や表示補助に使います。
「この内容で登録する」を押す個人専用URLとQRが発行されます。
URLコピー、QR、LINE共有を使うメール送信はLink契約と送信方法の設定が必要です。

参加を止める

「招待キー発行」は古いURLを無効にして新しいURLを作ります。「強制退出」または削除は、接続中端末へ失効を通知し、表示ログとキャッシュを消去します。

URLやQRをSNSや公開資料へ載せないでください。現場終了時はゲスト閲覧を終了し、不要なスタッフキーを失効させます。

08 / Records

検索・音声再生・日報

記録を探す

管理パネルの検索から、本文、AI編集文、原文、発言者、開始日、終了日を組み合わせて検索できます。検索結果は最大100件です。

音声を聞き直す

吹き出し内のスピーカーを押すと、その文字に対応する音声を再生します。「音声ログ」では保存音声を一覧で確認できます。

単語登録

誤認識した文字を選択して右クリックし、「単語登録」を使います。例として「えあはん」「えーえいちゆー」を同じ `AHU` の読みとしてまとめられます。

文章を整える

録音停止後、清書済みの吹き出しだけをローカルAIで整えます。`?` の低信頼行は対象外です。AI編集後/編集前は吹き出しから切り替えて確認できます。

日報

期間とテンプレートを選び、警備・施設管理、会議、汎用などの形式で出力します。AI要約は、自分のAPI、Link AI、ローカル簡易要約の順で利用します。

日報は補助出力です。記録にない対応や事実が混ざっていないか、提出前に必ず人が確認してください。

09 / Field tools

画像・ファイル・現在地・個別相談

画像・通常ファイル本部またはスタッフ画面下部から送信します。50MB以下の通常添付を対象にしています。
現在地・目的地現在地は端末の位置を、目的地は地図で指定したピンをチャットへ追加します。
共有ファイルチャンネル内の画像、動画、PDF、音声、その他ファイルを一覧化し、元メッセージへ戻れます。
個別相談本部と登録スタッフごとに一つの相談チャットを継続して使います。相手が開いているかも表示します。

β・ラボ機能

大容量直接転送は、同じWi-Fi/同一LAN内で1対1転送を試す機能です。最大256MB、ファイル本体はサーバーへ保存せず、SHA-256で整合性を確認します。TURN、外部ネットワーク、中断再開、正式な共有ファイル連携は未実装です。

「Liveβ」は開発中です。現時点で、一般利用できる完成機能として案内しません。

10 / Offline

圏外・回線断のとき

スタッフ/ゲスト端末は、受信済みの直近200件の文字ログを端末へ保持します。音声ファイルとAPI応答はオフライン保存しません。

状態できることできないこと
Coreの回線断録音、文字化、ローカル保存、LAN内閲覧Link経由の外部共有
スタッフ端末の圏外直近200件の保存済み文字ログを確認新着受信、音声取得、送信
接続復旧直近200件を再取得して同期保持期限を過ぎた端末キャッシュ

既定の保持期限は最終正常同期から6時間です。管理者が0〜24時間の範囲で変更できます。トークン失効やチャンネル非公開を受信した場合は、期限前でも即時消去します。

11 / Status

画面表示の意味

表示意味
清書待ち速報文字と音声は保存済み。高精度な文字への置き換えを待っています。
清書済み選択中の清書処理が完了しました。
?聞き取りにくい、短すぎる、または信頼度が低い音声です。元音声を確認してください。
受信中音声を受け取り、吹き出しを作成中です。
待機中音量が閾値を超えるのを待っています。
操作中この本部画面がチャンネルの操作権を持っています。
閲覧中他の本部画面が操作中です。録音などは操作できません。

12 / Troubleshooting

困ったとき

音量メーターが動かない
Windowsの入力デバイス、ブラウザのマイク許可、ケーブル、ミュートを確認します。PC内蔵マイクの音質が悪い場合は、スマートフォンや外付けオーディオ入力で比較してください。
文字は出るが全部 `?` または短い語になる
入力音量、マイク距離、反響、空調音を確認します。感度を上げるだけでは雑音も増えます。まず音声ログを再生し、人が聞いて明瞭か確認してください。
清書待ちが減らない
録音中は速報を優先します。PC負荷が下がるか録音が止まると清書が進みます。「おまかせ」または「高速」を選び、診断コンソールで待機理由を確認します。
Linkが別PCで使用中と出る
別PCが稼働中なら同時使用制限です。スリープや異常終了なら、最終応答が6分以上ない枠は新しいPCへ自動移行します。急ぐ場合は使用先変更を明示確認します。
Error 1033が表示される
CoreまたはCloudflare Tunnelへ到達できません。Core起動、Link状態、再ログイン表示を確認します。外部URLだけを再読み込みしても直らない場合があります。
スマートフォンでライブ音声が止まる
iPhoneのブラウザは画面ロックやバックグラウンドで再生が止まる場合があります。ブラウザを開いたままにするか、継続受信にはネイティブアプリを使う想定です。

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